『JUNO/ジュノ』(☆☆☆★★★)

 仕事に行く前に中野ブロードウェイへ寄る。
 レコミンツで中古DVD、中島哲也の『夏時間の大人たち』を二千円で、『Jam Films』を1800円で購入。『Jam Films』なんて全く好きでも何でもないが、一応岩井俊二はコンプしているので、買っておくかと。後、短編なので授業で見せるのに良さそうだから。

Jam Films [DVD]

Jam Films [DVD]

 タコシェでようやく『SPOTTED701 VOL.6』と『エクス・ポ VOL.4』購入。
 『SPOTTED701 VOL.6』は1周年&リニューアル記念号ということもあってテンションも高く面白い。仕事場に着くまで電車内でずっと読み続ける。ちなみに『映画時代』が始めたミニコミ動画CMを公認でパクって今号はCMも作ってある。
エクス・ポ』イベントでのトークが『SPOTTED701 VOL.6』に掲載されていたりと、今、この界隈の相互盛り上がりが、やはり一番面白い。
 ちなみに、今号の表紙から誌名のロゴが変わったので、創刊以来『SPOTTED701』を『スポッテッド701』なのか『スポットテッド701』と読むのかという疑問があり、たぶん前者で合っている筈と思いつつ、段々今さら誰にも聞けない状態となり、人と話題にのぼれば、『ナヲイさんとこのミニコミ』か両者どっちにでも取れるような発音で誤魔化していたので、これで晴れて『スポッテッド701』だと分かって良かった。ただ、次に『701』を『ナナマルイチ』と読むべきか、『ナヲイ』と読むべきかという『893愚連隊』を『ヤクザ愚連隊』と読むべきか『ハチキュウサン愚連隊』と読むべきかという疑問と同じような(『ハチキュウサン愚連隊』と読むのが正しい)悩みを持っていたが、YOUTUBEにアップされているCMを観れば、正式呼称を確認することが出来る。だからどうしたという話ではあるが。

spotted701』 vol.6  2008.6.28 ON SALE!



◎付録:川崎タカオ謹製スペシャルポストカード


◎特集:井口昇39歳、アメリカ着。
 ★巻頭グラビア:井口昇
  ディレクション:崎田ハヤト|撮影:岡本凛|協力:森下くるみ
 ★特別寄稿
  しまだゆきやす「井口昇、そのインディーズ時代の証言」
  雨宮まみ井口昇の甘くて残酷なアダルトビデオの世界」
 ★特別コラム:亜紗美のどうせ男の子ばかり集まるだろうから敢えて言うけど女の子集まれ!(5)


◎特別対談(1):松江哲明(ドキュメンタリー監督)×冨永昌敬(映画監督)
 童貞。VSシャーリー・イン・ザ・”エクス・ポナイト”
 司会・構成:直井卓俊|協力:佐々木敦(HEADZ/"エクス・ポ"編集長)


◎特別対談(2):渡辺ペコ(漫画家)×篠原友希子(女優)
 ラウンダバウトとランバダとアンバサの頃。
 インタビュー・構成:綿野かおり


◎TODAY'S SPOTTED LIGHT!
 【MOVIE】 『憐』(堀禎一)/『バックドロップ・クルディスタン』(野本大)
 【BOOK】 『童貞。をプロファイル』(松江哲明)、/『ピンクニップル』(古泉智浩)/
        『グチ文学・気に病む』(いましろたかし)
 【MUSIC】 前野健太話し言葉のはやさで/『実験4号』(伊坂幸太郎×山下敦弘)
 寄稿:膳場岳人、村上賢司、守屋文雄、九龍ジョー ほか


◎連載
 『ダストラブ』【第5話】<漫画:大橋裕之×原因:梅澤嘉朗(a.k.a.童貞2号)>
 沈恩京の『アンニョン!由美香』(6)
 平沢里菜子の『つまらないあたしのどうでもいい物語』(3)
 いまおかしんじの『もーイーカー?』(5)


 発行:SPOTTED PRODUCTIONS|編集:直井卓俊|編集協力:青野小春、向坪美保|装丁:崎田ハヤト|
 デザイン:崎田ハヤト(3P〜6P・14P・15P)、浜崎浩司(2P・7P〜13P・22P)、cobi.(16P〜21P・23P)|
 デザイン救助:戸塚康雄|SPECIAL THANKS:藤原ちから、高橋ヨシキ古澤健 ほか



※『spotted701』 取扱店(2008.6.28現在)
シネマ・ロサ(池袋)|ポレポレ東中野シネマアートン下北沢名古屋シネマテーク青山ブックセンター本店|
青山ブックセンター六本木店|ガロショップ・タコシェ(中野)|ヴィレッジヴァンガード下北沢店|
BASARA BOOKS (吉祥寺)|ディスクユニオン新宿店|ディスクユニオン御茶の水駅前店|
PROGETTO(川崎) |ガケ書房(京都)|PLANET+1(大阪)



※オンライン販売は→|Lilmag  
http://www.spopro.net/spotted701.htm


 仕事終えて、渋谷へ。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を観る予定が副都心線の時間を読み間違えて間に合わなくなる。一貫して封切りで観ていたPTAの作品なのに、落としてしまった。しかし、この作品はデカイスクリーンで観た方が良いであろうから新文芸坐で観た方が良いのかもしれない。それにしても最近は新作旧作も見落としが多く我ながら困る。
 結局、同伴者と相談の上、アミューズCQNで『JUNO/ジュノ』(☆☆☆★★★)を観る。
 素晴らしい秀作。『17歳のカルテ』だとか『ゴースト・ワールド』といった秀作もこの系列にはあるが、それ以上。
 余白のある映画だった。過剰に説明しない。感情過多にしない。魅力的な主人公であるジュノは自己完結しているので、彼女を作劇の為に不幸にさせもしない。だからこそ周りの人々との関わりが沁みる。
 殊に継母が良い。なさぬ仲であったのではないかと思わせないでもないが、そこも説明しないから余白が生まれ、ジュノとのちょっとしたやりとりが色々想像させる。しかし、妊娠を告げた途端、冷静にメモを取ってやるべきことを書いたりするところなど絶妙の距離感と優しさが出ていた。音楽共々久々に余韻に浸れる映画だった。十代、二十代前半の女性によっては生涯の一本になるのでは。
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