『映画芸術 NO.424』
最近バタバタしていて、更新が出来ませんが、映画は『スカイ・クロラ』を試写会で観て、三回目の鑑賞となる『幸福』にまた感動し、無理矢理観にいった『カメレオン』に腹が立ったぐらいのもので、とんと観れておりません。あと、『ダークナイト』のジャパンプレミアにチケットあったのに行けなかった。
また、そのうち観たり、更新したりします。とりあえず告知を。
- 出版社/メーカー: 編集プロダクション映芸
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 雑誌
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古谷さんは、『偽日記』を書かれている方なので、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。はてなでは『偽日記@はてな』というのを書かれています。先頃、『世界へと滲み出す脳―感覚の論理、イメージのみる夢』という単行本も出版された方です。デヴィッド・リンチ、黒沢清、吉田喜重、横尾忠則、『少女革命ウテナ』、橋本治が並んでいるので良い方に違いないと思いましたが、山下敦弘監督の中では『くりいむレモン』が好きと仰る方なので、信用できる方です。
- 作者: 古谷利裕
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 単行本
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編集の方には、「せっかくなんで、無茶苦茶したらエエねん」とハッパをかけておきましたが、内容を聞いていると、サブカル誌みたいな感じなので、映芸が『スタジオ・ボイス』みたいになるんだろうかと思いましたが、出来上がってみると、映芸っぽさも多分に残した若返りになったと思います。
何せ、新藤兼人インタビューを足立正生にやらせる(二人は初対面)という完全な、むちゃぶりが凄い。荒井さんも途中登場して、新藤×足立と揃えば『裸の十九才』と『略称・連続射殺魔』の話を持ち出す。
中原昌也さんの対談新連載とか、白井佳夫氏のインタビューが映画雑誌と映画批評のあり方をこれからやっていく上で聞きに行ったというような雰囲気なのも、なんだか初々しく、今回は参加させてもらっているので派手にホメるわけにもいきませんが、何か変わっていく予感のする誌面になっているのではないかと思います。
それにしても、ナヲイさんも驚いていたように、巻頭扱いとは…。確かに個人的には「Spotted701」「DVU」「TRASH-UP!!」「映画時代」というのは、今、いちばん次号が読みたいミニコミ誌だが、映芸の中心購買層はたぶんオッサン達なので、その後に出てくる私も含めて知らんやろうと。誰やねん、という状態なのではないだろうか。
だから10代、20代の方々、買ってください。
ここまでやりたい放題やってるんで、オッサン達は絶対煩いことを言うと思うので、若い方面で映芸を擁護して欲しいなと。
今回残念だった編集後記から荒井さんの文が抜けている件は、編集長が書いているように次号から連載として文字量も増えるらしいので期待して良いのではないか。今号の悪口が書いてあると予想。
『映画芸術 NO.424』
特集【ボーダレス・クリティック】
●インディペンデント映画誌座談会――「映画時代」(膳場岳人)×「TRASH-UP!!」(屑山屑男)×「DVU」(中山洋孝)×「Spotted701」(直井卓俊)
●インターネット映画評ブログ発信者対談――「古谷利裕の“偽日記”」古谷利裕×「映画をめぐる怠惰な日常」モルモット吉田
●『HOT FUZZ』公開署名運動レポート――署名運動代表者・わたなべりんたろう
●『靖国 YASUKUNI』が与えた本当の問題とは?――元宣伝担当・吉川正文
●監督・脚本家が考える「作品を語る言葉に望むこと」
瀬々敬久、松井良彦、掘禎一、松江哲明、青山真治
榎戸耕史、掛札昌裕、冨永昌敬、風間志織、濱口竜介
深田晃司、池田千尋、古澤健、桂千穂、女池充、沖島勲
新作【作り手の言葉×評論】
●『トウキョウソナタ』
黒沢 清インタビュー 聞き手:大寺眞輔
評論:万田邦敏/井川耕一郎/野村正昭
●『闇の子供たち』
阪本順治インタビュー 聞き手:上野昂志
評論:小山田裕哉
●『憐〜REN〜』
堀 禎一インタビュー 聞き手:切通理作
評論:奥寺佐渡子
●『片腕マシンガール』
井口昇インタビュー 聞き手:わたなべりんたろう
評論:古澤健
●『石内尋常高等小学校 花は散れども』
対談:新藤兼人×足立正生
評論:小野民樹/柄本かのこ
グラビア:ARATA
対談:ARATA×宮脇卓也(『蛇にピアス』脚本)
新作【評論】
『TOKYO!』松江哲明
『蛇にピアス』新城勇美
『愛のむきだし』わたなべりんたろう
『次郎長三国志』若木康輔
『地球でたったふたり』長谷川楽
『僕らのミライへ逆回転』CHIN-GO!
『それぞれのシネマ』三浦哲哉
新企画【映画人、かく語りき】
白井佳夫(元「キネマ旬報」編集長)
連載
対談 日米★映画合戦(荒井晴彦×寺脇 研)
対談 映画なんて観てる場合じゃねぇんだよ!(中原昌也×千浦 僚)
寺脇研の課外授業(寺脇研)
宮台真司の超映画考(宮台真司)
愛という名の黙契(石井裕也)
映画のなかの女たち(市場大介)
書評
「脚本家 白坂依志夫の世界」「偏屈老人の銀幕茫々」港岳彦
「われとともに老いよ、楽しみはこの先にあり」河村雄太郎
「生きているかぎり−私の履歴書」富田克也
「映像身体論」土田環