『完全復刻版 新寶島』

『完全復刻版 新寶島』

 『まんが道』を読んでいれば、手塚治虫の『新宝島』が当時どれだけ衝撃的だったかの一端を理解することはできる。そうなると当然オリジナル版を読みたいと思うのだが、『メトロポリス』や『ロストワールド』『来るべき世界』などは直ぐに読むことが出来たものの、『新宝島』は随分と改作された版でしか読むことができなかった。その理由は広く知られている通りだが、手塚治虫が何と言おうとも実際に当時の子供には衝撃を与えた作品なのだから、オリジナルで読みたい人には読めるようになっていなければ、おかしい。そして遂に復刻版で発売となった。何やら豪華版というのがあるらしいが、一度も書店でお目にかからない内にもう入手不可能になってしまったが、通常版だって二千円もするのだから大したものである。というわけで、『まんが道』を読んで以来23年間読みたいと思い続けてきた『新宝島』をようやく読むことが出来るので嬉しい。

完全復刻版 新寶島

完全復刻版 新寶島