『季刊TRASH-UP!! vol.3』

(32)『季刊TRASH-UP!! vol.3』

 タコシェで購入。店頭で手にとって、どっしりと重いので驚く。季刊誌として取扱いも大きくなった影響か、濃密さが増してすごいことになっている。巻頭のアルジェント特集が素晴らしい。更に『4匹の蝿』シナリオ翻訳まで掲載されているのだから凄い。今や洋画のシナリオ掲載なんてやらない時代になってしまったから、往年の映画雑誌みたいな試みに嬉しくなる。更にキム・ギヨンの特集が素晴らしい。本当は、とっくに然るべき映画雑誌がキム・ギヨンの特集を組んでいなければいけない筈だが、どこもやらない。その中で『季刊TRASH-UP!!』の存在は貴重だ。
 キム・ギヨンと言えば、アテネ・フランセ文化センターで「国際交流基金提供アジア映画より アジア映画の巨匠たち」の枠で、6/8と、6/12に『下女』が上映されるので未見の方は、何を差し置いても駆け付けて欲しい。絶対に観て損はない超弩級の怪作にして傑作なので。

季刊TRASH-UP!! vol.3(DVD付)

季刊TRASH-UP!! vol.3(DVD付)