『NFCニューズレター 88号』


 フィルムセンターが隔月だったかに発行している『NFCニューズレター』は、流石に量が膨大なのでバックナンバーを全部集めようと言う気力まではなく、また毎号購入するほど熱心な読者でもないのだが、300円で濃密な情報量が詰まっているので、特集によって購入している。今号は現在上映中の特集「映画監督 大島渚」にあわせた内容なのでよく中身も確認せずに購入したが、自分にとっては非常に有益な資料だった。というのも、大島は兎も角として、後半に昨年末の「『幸福』特別上映会:シルバー・カラーの復元」講演採録が掲載されているのだ。「シルバー・カラー」の復元過程についての講演と、助監督で現場に参加していた手塚昌明監督のトークである。自分も会場に行っていたとは言え、貴重な話も多くどこかで採録されまいかと思っていただけに嬉しい。
 なお、郵送でも購入可能なので詳しくはフィルムセンターのHP参照。

特集1:映画監督 大島渚
アメリカにおける大島渚平野共余子

特集2:戦後フランス映画ポスターの世界
ディレッタントの滴――新外映とフランス映画ポスター

連載:フィルム・アーカイブの諸問題 第71回
○ノンフィルムの森? リュミエール協会

連載:フィルム・アーカイブの諸問題 第72回
ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント
「『幸福』特別上映会:シルバー・カラーの復元」講演採録?
「シルバー・カラー」とその復元:鈴木美康氏

連載:ゲスト・トーク 第5回
ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント
「『幸福』特別上映会:シルバー・カラーの復元」講演採録?
手塚昌明監督に聞く―『幸福』の撮影現場と市川崑監督の思い出

『どんと行こうぜ』☆☆★★★

 大島渚が脚本に参加したことで知られる野村芳太郎監督作。これまで野村監督の特集上映で観る機会はあったものの逃し続けてきたが、今回のフィルムセンターでの特集「映画監督 大島渚」でようやく観ることができた。
 1959年は大島が『愛と希望の街』で監督デビューを飾った年だが、その直前に脚本家デビューを果たした年でもある。新人紹介短篇映画『明日の太陽』の監督で明けたこの年、大島は新人監督のデビュー作に、助監督時代のシナリオ同人誌『七人』で発表した『美しき水車小屋の少女』を提供し、『月見草』として公開される。続いて野村芳太郎の監督作に野村と共同脚本で執筆したのが本作となる。この後には監督作『愛と希望の街』が控えていたのだから、本作は正に洋々たる前途が約束された時期の作品だ。
 牧紀子演じる社会問題への関心が強い放送研究会に所属する梨花が、ラジオ局に勤める兄・茂(渡辺文雄)から依頼された現代社会に生きる学生のルポタージュ番組の為にインタビューをする中で津川雅彦川津祐介に出会うという一見大島らしからぬ明朗青春映画だが、渡辺と牧のブルジョワ家庭の兄妹が『愛と希望の街』の渡辺と富永ユキの兄妹を彷彿とさせる。ただし本作では微温的な描写のみで、「これではまるで貧乏人と金持ちが永遠に和解出来ないように見える」と、後に『愛と希望の街』のゼロ号試写で撮影所長に詰問されたようなものにはなっていない。逆に言えば、『愛と希望の街』も脚本自体は大船調に収まったものとして読まれていたので映画化が許可されたのだ。脚本にほぼ忠実に映画化されているにもかかわらず、前の発言に続いて「これではまるで傾向映画だ」と、脚本を読んでいたとは思えないような発言が社内から出てしまうほど演出によって変わってしまう。その意味で本作を、もし大島が監督していれば、同じ脚本であっても、牧と津川らの置かれている状況の違いが露骨に示唆されていたかもしれない。
 本作の共同脚本がどういった形で書かれたのかは知らないが、津川がバーテンのアルバイトをしているバーで、従業員同士の結婚による退職をめぐって組合闘争が起こる如何にも大島らしいという展開があるのだが、それよりもラストの処理が良い。画面は中心から縦線で仕切られたマルチ画面になっている。片や放送研究会で取材準備をしている牧、もう片方はアルバイトの個人タクシーの整備をしている津川。やがて牧が外を歩いているショットになり、津川は車を発車させようとしている。そこで縦線が消えて同じ画面になると、それまで別々の場所を撮っていると思われた場所が建物のレイアウトでそう見えていただけで、車の横に牧が来て乗る。そして多摩湖に行こうと言う津川に、牧は国会よと言う。分岐路には左右に多摩湖・国会と書かれた杭が立っている。そこへ車が左右に揺れながら突っ込んでしまい、次のショットでは牽引車に引っ張られながら二人が後部座席から景色を眺め、そこにエンドロールが重なる。この辺りのソフィスティケイテッドされた演出の呼吸は、前年に『モダン道中 その恋待ったなし』を撮った野村芳太郎ならではだ。


 ところでこの作品は、製作された年である1959年が表出されている箇所が面白い。特に個人的な愛読書である小林信彦『60年代日記』のディテイルがこの作品から追えるのだ。若者の盛り場として登場する室内プール、ジャズ喫茶、スケート場。そしてスケート場にスカジャン姿で男勝りに登場する富永ユキ(土屋アンナ的魅力を出している)。それから、オカマっぽい口調の学生放送作家永六輔がモデルか?)というのも象徴的だ。
 極めつけがジャズ喫茶で演奏しているハナ肇とクレージーキャッツ(本編クレジット表記同じ)。映画出演自体、前年の『裸の大将』に次ぐ出演の筈だが、演奏シーンとしては最初期の映像ということになる。ちなみに本作が公開された同年3月にフジテレビの『おとなの漫画』の放送がスタートしており、以降テレビへと活動の場を移すだけに、ジャズ喫茶時代の雰囲気がうかがえる点で貴重。ごく短いシーンではあるが、ギャラが悪いので手抜き演奏しているという設定で、植木等はベースを弾きながら札を取り出して数え、谷啓は鼻を拭きながらトロンボーンを吹いているのが笑わせる。
 津川雅彦若手俳優陣らを明らかに食おうと怪演しているのが、バーの雇われ店長を演じる西村晃。画面奥に居ても手前の若手の芝居なんぞより、こっち見ろと言わんばかりに、ごにょごにょ演っている。それから1シーン柔道を習う女性役で登場するのが市原悦子
 大島の脚本作ということもあって、後の大島作品とのリンク探しに躍起になりがちだが、野村芳太郎大島渚の資質の違いや、可能性としての大島の松竹映画の形を考える上では興味深く観ることはできた。

監督/野村芳太郎 脚本/野村芳太郎大島渚 出演/津川雅彦 牧紀子 川津祐介
1959年 日本 松竹大船 モノクロ 89分
(2010年1月17日 フィルムセンター 「映画監督 大島渚」より)

『マリリン・モンローはプロパガンダである―平岡正明映画評論集』『ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本』

 つい最近まで、平岡正明は読まず嫌いだったが、若松プロの映画評論をまとめた『若松プロ、夜の三銃士』を読んで、こういうものなら抵抗なく読めるな、と思った。勿論、若松プロについてなら松田政男が書いたものの方が面白いのだが。『海を見ていた座頭市』は昨年入手したので、続く映画評論集である『マリリン・モンロープロパガンダである―平岡正明映画評論集』も入手せねばと思っていたところで近所の古書店で発見したので購入。千円也。
 『ユングサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本』は、言うまでもなく菊地成孔の初映画評論集。書店に買いに行こうとする前にディスクユニオンに寄ったら新古本として千円であったので、こちらで購入。菊地成孔氏の良さというのは、中原昌也氏同様、『映画秘宝』にも『カイエ・デュ・シネマ』にも(菊池氏はカイエには書いていないようだが)登場可能な両面性を嫌味なく持っているので、シネフィルでもなく映画オタクでもない軽やかさと振り幅が良い。一度『シャーリーの好色人生と転落人生』のトークショーに登場した際の氏を見たことがあるが、「『人のセックスを笑うな』を観て蓮實重彦フル勃起」など、実にいいかげんな軽口をききながら作品の核心に触れて行く様に圧倒された。本書でもゴダールの音楽を語りつつ、映画監督・松本人志論を並立させるあたりが凄いし、そもそも冒頭に、「映画と言えば、『映画秘宝』という雑誌を熱心に読むばかりで(特に、まだ版型が小さかった頃は、毎号ボロボロになるまで読みました)」と書かれていては、同じ!同じ!と親近感を持ってしまうに決まっている。 

ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本

ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本

『午後4時の映画の本』『時代観察者の冒険―1977‐1987全エッセイ』『哺育器の中の大人』『やすし・きよしと過ごした日々―マネージャーが見た波瀾万丈回想記』

 今年最初の古本購入。やす・きよ本(250円)以外は1冊100円だったので、なかなか買い応えがあったのではないかと。
 『午後4時の映画の本』は東陽一が『サード』で映画賞各賞を受賞した後に、これまで発表した文章をまとめたもの。従って『サード』の完成採録シナリオも掲載されているが、面白いのはやはり東陽一の作品がそうであるように、初期の『沖縄列島』『やさしいにっぽん人』の頃に書かれたものだ。
 『時代観察者の冒険―1977‐1987全エッセイ』は小林信彦のエッセイ集(この人の場合はコラム集と言いたい)だが、文庫版を12年ほど前に学生の頃住んでいた大阪の河堀口近くの美章園の古本屋で見つけて買っていたが、今回は単行本版で。『季刊リュミエール』で、とんねるず松本伊代について書いて浮きまくっていたコラムも収録されている。自分の中では小林信彦の最も愛読していたコラムが多く収録されている。
 『哺育器の中の大人』は、伊丹十三岸田秀による精神分析講義対談。
 『やすし・きよしと過ごした日々―マネージャーが見た波瀾万丈回想記』は、全盛期のマネージャーとして知られる、かつての吉本の名物男・木村政雄による回想記。木村さんって関西では別に頻繁にテレビに顔を出すわけでもないのに、芸人がよく話題にするせいか誰もが知っていた。子供の頃から自分も、吉本の怖い木村さんという印象があったのだが。それだけに、吉本を辞めた時は何故か辛い気持ちになった。

時代観察者の冒険―1977~1987全エッセイ

時代観察者の冒険―1977~1987全エッセイ

哺育器の中の大人―精神分析講義 (文春文庫)

哺育器の中の大人―精神分析講義 (文春文庫)

映画批評家・双葉十三郎死去

http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201001150406.html

 昨年12月12日に映画批評家双葉十三郎先生が亡くなっていたことが公表された。99歳だった。死去から1ヶ月以上経っているので、驚きも少し経てば収まったが、昨年中に聞かされていれば、訃報が相次ぐ2009年の末を双葉先生の訃報で締めることになっていたかと思うと、公表を遅らせてくれて良かったとも思う。
 映画批評家は長命の方が多いとは言え、トリオとして知られた同年代の野口久光(94年没)、淀川長治(98年没)に比べれば如何に双葉先生がお元気だったかがうかがえる。
 
 自分が双葉十三郎を知ったのは小学生の終わり頃だったと思う。既に淀川長治の映画本などは買い始めていたが、これは当然テレビの解説番組他の影響だ。一方、テレビ初期の頃には解説番組や伝説的なテレビ番組『日真名氏飛び出す』の原案者としても知られていたというが、自分の幼少児には既にテレビには滅多に顔を出す存在ではなかったせいもあり知る機会はなかった。
 当時購入していたテレビ雑誌『テレパル』の連載に、ホイチョイプロダクションの『酒とビデオの日々』というビデオ紹介コラムがあった。今から思えばバブル時代ならではのホイチョイの軽薄なライフ提案コラムを混ぜたような内容だったが、小学生にそんなことは分かりゃしない。単にテレビ放送の映画欄(『テレパル』はエアチェックに徹した誌面になっていて、地上波で放送される映画のオリジナル時間と放送時間を併記して各作品が何分カットされているか、またはノーカットかを細かく記している)の前にそのコラムがあったので読んでいただけなのだが、ある号のコラムで紹介されたビデオが『わが心のボルチモア』(90)だった。そこに双葉十三郎と『ぼくの採点表』が登場したのだ。何故なら『わが心のボルチモア』はこの年の双葉十三郎の外国映画ベストワン作品だったからだ。このコラムの中で現役最長老の映画批評家であること、『スクリーン』に現在も連載中の『ぼくの採点表』をまとめた単行本が発売されたこと、これが無類に面白いことが書かれていた。同じ頃にはじめて購入した『キネマ旬報』のベストテン号で、この双葉十三郎という人が参加していたことを思い出した。そこから双葉十三郎への興味が始まった。
 そんなわけで、自分と双葉十三郎の出会いはホイチョイのコラムがキッカケなのだ。しかし、いくら何でもこの組み合わせは軽薄すぎる、と思う。本当ならば小林信彦のコラムがキッカケとか言いたいのだが事実なのだから仕方ない。
 双葉十三郎に興味を持ち始めた自分が早速『ぼくの採点表』を手にしたかと言えばそうではない。近所のちょっとした中規模の書店には『ぼくの採点表』が置いていないのだ。後で分かったことだが、版元のトパーズプレスは小さな出版社で地方の小中規模の書店では取り扱う筈もなく、そうかと言って、小学生が内容もよく分からない本を取り寄せてまで読みたいとまでは思わなかった。間もなく三宮に出かけた際にジュンク堂書店で『ぼくの採点表IV 1980年代篇』を発見した。
 有名作は当然として、全く聞いたことすら無い作品も含めて五十音順に列挙されているその膨大な本数にまず圧倒された。各作品に星による評価と粗筋、短評が加えられているのだが、これが面白い。如何に面白いかは、実際に本書を手に取れば分かると小林信彦も書いているのでこれ以上は書かないが、兎に角、この真似をしようと即座に思うほどのモノだった。それからノートに『ぼくの採点表』を参考に劇場、テレビ、ビデオで観た映画の感想を星付きで書くようになった。双葉十三郎は『ダイ・ハード』を☆☆☆★★★にしているが、自分は☆☆☆☆だ。むしろ『ダイ・ハード2』が☆☆☆★★★だ。などと言いながら。
 その後、神戸の元町の海文堂書店で『ぼくの採点表I 1940・1950年代篇』を見つけ、三宮のサンパルにあったジュンク堂書店ブックセンターで『ぼくの採点表II 1960年代篇』『ぼくの採点表III 1970年代篇』を発見したという、今となってはどこの本屋で何を買ったかなんて、買った直後から忘れて行くようなことを、発見した時の喜びと共に鮮明に記憶している。
 中学生の頃と言えば、ビデオで名作と呼ばれるものを観ていこうという時期だったが、そのガイドとして『ぼくの採点表』があったことは良かったと思っている。深夜に放送される聞いたことが無い洋画も、日本公開された作品だったら大半は載っていたお陰で、パラパラと各巻を繰りながら探し出し、評を読んで観るかどうか決めていた。それも星が多いから観るというだけではなく、あまりにも評価が低いから逆に観たことも多かった。それは双葉十三郎が啓蒙的な批評家ではなかったということも大きいのだろう。星の少ないB級映画も観たいと思わせてくれる文章だったし、双葉十三郎が貶していようが自分が観て面白かったらそれで良いと思わせてくれる敷居の低さが魅力だった。それこそ蓮實重彦が未だに恨みとして頻繁に語る『大砂塵』の低い評価すらも自分は嫌では無かった。むしろ双葉十三郎が駄目と言うなら観たいとすら思った。
 双葉十三郎が現役の映画批評家だったことの意味は大きい。単行本の『ぼくの採点表』を読み始める一方で、『スクリーン』を開けば同名の連載が続いていたのだ(実際、この連載を読む為に定期購読映画ファン雑誌を『ロードショー』から『スクリーン』に切り替えた)。だから例えば、中学生の時に学校をサボって『ラスト・オブ・モヒカン』と『シティ・ハンター』の2本立てなんてものを観た後で『スクリーン』を開くと双葉先生はちゃんとこの2本の短評を書いていたし、毎月何を観るかをここから選んでいたのだ。
 やがて、双葉十三郎は採点表だけの人ではないことが分かってきた。そのきっかけは、トパーズプレスが採点表に続いて出版した『日本映画批判』だ。これは戦前から、昭和30年頃までに書かれた日本映画の批評をまとめたものだが、圧巻は『映画芸術』に連載されていた「日本映画月評」だ。これは、昭和23年から昭和25年にかけて毎月公開される日本映画全作を批評するというもので、小津、黒澤、成瀬、溝口、新進の市川崑らも登場すれば今やCSでもお目にかかれない聞いたことがないようなC級映画まで全て均等に取り上げて批評するのだが、その筆鋒の鋭さは京都方面から脅迫されるほどだった。巨匠も新人も出来が悪いものはボロクソにけなされてしまう。こんなのつまんないに決まっているのに、よくもまあ律儀に観ていたことだと思わせられる作品も多いのだが、毎月ひたすら観て批判していく。つまり、今で言うところの『映画秘宝』の「日本映画縛り首」だ。
 晩年は、文春新書で次々と新刊を出版していたが、新作を批評する現役映画批評家としては2000年代の前半に『ぼくの採点表』の連載が中断した段階で一区切りついたと考えて良いだろう。その意味では、自分は現役映画批評家双葉十三郎を10年ほどしか知らないことになるが、映画を意識して見始めた時期にこの批評に出会えたことは幸福だったと思っている。
 その後、映画ノートに書いていた双葉十三郎採点方式の借用はブログに移行しても続けているが、これはもう、映画を観続ける限り、この方式は借用し続けることになるだろう。
 双葉十三郎先生のご冥福をお祈りします。 

ぼくの採点表―西洋シネマ大系 (1)

ぼくの採点表―西洋シネマ大系 (1)

日本映画批判―一九三二-一九五六

日本映画批判―一九三二-一九五六

映画の学校 (1973年)

映画の学校 (1973年)

『シナリオ 2010年02月号』『エクス・ポ第二期0号』

 『シナリオ2月号』は、『今度は愛妻家』(伊藤ちひろ)、『真幸くあらば』(高山由紀子)掲載。
 『エクス・ポ第二期0号』は、HEADZによるあの封筒入り雑誌『エクス・ポ』の第二期で、完全リニューアルされたもの。今回は新書サイズとなったが、しかし616ページ(!)もあるので、同じく佐々木敦氏の『アラザル』に近い体裁になっている。特集は〈第1特集「演劇」のポ・テンシャル〉〈第2特集 「雑誌」のポ・テンシャル〉となっており、90年代サブカルを通過しているので、こういう特集を組まれると通り過ぎるわけにはいかず。それに次号の特集は映画らしいので購入は確実。

シナリオ 2010年 02月号 [雑誌]

シナリオ 2010年 02月号 [雑誌]

エクス・ポ第二期0号

エクス・ポ第二期0号

■第1特集 「演劇」のポ・テンシャル

前田司郎(五反田団) 
松井周(サンプル)
岩井秀人(ハイバイ)
平田オリザ青年団
中野成樹(中野成樹+フランケンズ) 
多田淳之介(東京デスロック) 
タニノクロウ庭劇団ペニノ) 
飴屋法水
下西啓正(乞局) 
キレなかった14才♥りたーんず 全員参加大反省会
エクス・ポ演劇鼎談 木村覚×前田愛実×九龍ジョー×佐々木敦
岡ひろみ 東京芸術見本市(TPAM)
相馬千秋 フェスティバル/トーキョー 
「演劇と展示」 野村政之
岡田利規×宮沢章夫
エクス・ポ注目の最新公演情報 
戯曲「OK豚ピューター」 古川日出男


■第2特集 「雑誌」のポ・テンシャル

”雑誌”のサヴァイヴァル 矢野優×品川亮×山本充×太田克史
音楽雑誌編集長大座談会 岡村詩野×國崎晋×高橋修×田中宗一郎×佐々木敦
松村正人(「スタジオ・ボイス」元編集長)インタビュー


連載
トヨザキユミの夜の社長室 第1回 山崎ナオコーラ×豊崎由美
ライトノベル人類学 第1回「沖方丁」 飯田一史

アラザルの分解批評 Perfume『トライアングル』【表記三角形に】
アラザルの分解批評 村上春樹1Q84』 
アラザルスカイプ批評 磯崎憲一郎『終の住処』

『伊藤高志映画作品集』

[rakuten:hmvjapan:10001084:detail]
 ご多分にもれず自分も『SPACY』で最初にやられたクチである。18歳の時に大学の映像表現の授業で見せられたのが最初だ。それだけにDVDで『伊藤高志映画作品集』が出ると聞くと喜び勇んで購入してしまう。結局自宅であの強烈なピカチュウ・フラッシュを浴びるわけだが。しかし、専門学校の講義で教材に使おうと思っていたが、久々に観ると大丈夫かしら?と思うほど強烈な光なのだが。
 未見の作品も多いので、じっくり楽しみたい。