映画 「熟女・発情 タマしゃぶり」「美肌家政婦 指責め濡らして」「淫らな唇 痙攣」「制服美少女 先生あたしを抱いて」
第17回ピンク大賞(新文芸坐)
第17回ピンク大賞を観に新文芸坐へ向かうが、混雑を見越して整理番号9番の前売りを購入していたのに、到着時は既に入場を開始しており、慌てて階段を駆け上る。未だ開場が始まったばかりだったので、席は中央を取れて安心する。
それにしても盛況で、補助席どころか上映開始後も未だ外で並ぶ観客が多いという、これまでのPGで最大の動員らしい。女性観客もそれなりに多く、「たまもの」効果か、蒼井そら効果か、というところだろうか。
自分はピンク映画に関しては、全く熱心な観客ではない。一般映画館で公開されたり、アップリンクやアテネフランセでかかる話題の作品だけは追いかけて観るという程度のもので、PGでベストテンに投票しておられる年間40本、50本と観ておられる方には感服する。しかし、それぐらいのことをするだけの価値があると、上位に選ばれた作品だけを一晩で観て偉そうに言う僭越さは十分承知の上で言えば、最近劇場で観た日本映画よりも遥かに面白い作品があった。実際にピンク映画館に通えば、相当のハズレも多いであろうし、又、テンにランクインしていない作品の中にも素晴らしい作品があるに違いない。
ヒトの意見なんてのはアテにはならないもので、今回自分が観た中では「たまもの」よりも、「美肌家政婦 指責め濡らして」と「淫らな唇 痙攣」が遥かに素晴らしかったし、殊に「淫らな唇 痙攣」は素晴らしい佳作だった。
各賞は下記の通りで、個人部門では夫々該当者が登場した。蒼井そらが可愛かったとか、まあイロイロあるのだが、司会も務めた林由美香のフィルムからの愛され具合と、これまで若松孝二のDVD特典で声しか聞けなかった国映の御姐さん、朝倉大介を見られて良かった。白木みのるみたいだった。
因みに今回最後に上映された「憧れの家庭教師 汚された純白」は、ゴダールオールナイトでも起きていたと言うのに、最近では珍しいことだが途中で意識朦朧としてしまい、林由美香が前張りをしていたことしか覚えていないので、下記感想一覧から除外した。
2004年度ベストテン
<作品部門>
1位 熟女・発情 タマしゃぶり(国映=新東宝・いまおかしんじ)
2位 美肌家政婦 指責め濡らして(オーピー・荒木太郎)
3位 淫らな唇 痙攣(新東宝=国映・田尻裕司)
4位 制服美少女 先生あたしを抱いて(新東宝=国映・高原秀和)
5位 せつないかもしれない(オーピー・吉行由実)
夫婦交換前夜 私の妻とあなたの奥さん(新東宝・後藤大輔)
7位 憧れの家庭教師 汚された純白(オーピー・吉行由実)
8位 後家・後妻 生しゃぶ名器めぐり(オーピー・森山茂雄)
9位 美少女図鑑 汚された制服(オーピー・竹洞哲也)
10位 濃厚不倫 とられた女(新東宝=国映・女池充)
次点 人妻タクシー 巨乳に乗り込め(オーピー・池島ゆたか)
<個人部門>
監督賞/いまおかしんじ(熟女・発情 タマしゃぶり)
脚本賞/吉行由実(美肌家政婦 指責め濡らして、他)
女優賞/林由美香(熟女・発情 タマしゃぶり、他)
佐々木ユメカ(淫らな唇 痙攣、他)
男優賞/牧村耕次(人妻タクシー 巨乳に乗り込め、他)
野上正義(桃尻姉妹 恥毛の香り、他)
新人監督賞/竹洞哲也(美少女図鑑 汚された制服、他)
新人女優賞/華沢レモン(熟女・発情 タマしゃぶり、他)
蒼井そら(制服美少女 先生あたしを抱いて)
北川絵美(処女花嫁 初めての悦び、他)
北川明花(乱痴女 美脚フェロモン、他)
技術賞/飯岡聖英(撮影・淫らな唇 痙攣、他)
特別賞/該当者なし
70)「熟女・発情 タマしゃぶり」[一般公開題「たまもの」] (新文芸坐) ☆☆★★
2004年 日本 カラー ヴィスタ 65分
監督/いまおかしんじ 脚本/いまおかしんじ 出演/林由美香 吉岡睦雄 華沢レモン 栗原良 伊藤清美
71)「美肌家政婦 指責め濡らして」 (新文芸坐) ☆☆☆★
2004年 日本 多呂プロ カラー ヴィスタ 分
監督/荒木太郎 脚本/吉行由実 出演/麻田真夕 紺野美如 佐倉萌 中村方隆 白土勝功
72)「淫らな唇 痙攣」 (新文芸坐) ☆☆☆★
2004年 日本 KOKUEI Vシアター135 新東宝映画 カラー ヴィスタ 64分
監督/田尻裕司 脚本/芳田秀明 出演/佐々木ユメカ 真田幹也 堀正彦 北の国 大場ふゆ
73)「制服美少女 先生あたしを抱いて」[一般公開題「つむぎ」] (新文芸坐) ☆★★★
2004年 日本 KOKUEI Vシアター135 新東宝映画 カラー ヴィスタ 61分
監督/高原秀和 脚本/高原秀和 出演/蒼井そら 那波隆史 小林智 坂町千代子 仲野茂