『ルック・オブ・ラブ』

映画美学校セレクション
172)『ルック・オブ・ラブ』  (ユーロスペース) ☆☆☆★★

2005年 日本 映画美学校映画美学校研究科植岡ゼミ作品) パートカラー スタンダード 108分
監督/植岡喜晴     脚本/植岡喜晴     出演/戸田昌宏 葉月蛍 温水洋一 遠山智子 神戸浩 高橋洋 瀬々敬久 今岡信治 柳ユーレイ

 再見したかったが、予定的にちょっと無理と思っていたら、ギリギリで飛び込むことが出来た。個人的には大いに気に入っている作品なので、ガラガラでは困ると思ったが、ちらりと見た限りでは割合席が埋まっていたので良かった。前方の端に座るしかなかったが、再見なのでノンビリと画面を眺めていた。
 上映前の舞台挨拶には、戸田昌宏、葉月蛍、植岡喜晴が登壇。
 葉月蛍が劇団を辞めて、名前も変えると発言したので驚く。まだ何も決まってないとのことだったが、水族館劇場辞めたのか。女優は続けるとのことだったので安心したが、外から見ているだけでは、葉月蛍という名前はかなり大きいから勿体無いと思うのだが、既に石井佐代子での活動もしているから、そちら方面に全面的に変えるのか、また新たな名前にするのかどうか。ともあれ、年齢を重ねてますます魅力溢れる女優になっているのは確かなので今後にも期待したい。


 『ルック・オブ・ラブ』は再見してもやはり映画そのものだと思った。破天荒な映画ではあるが、それでもそこにはあらゆるジャンルを包み込んでしまう映画の集大成的存在としての魅力が溢れていて、映画が終わるのなら『ルック・オブ・ラブ』で終わったって構わないと思った。どうせ終わるのなら、映画が抱えたあらゆるジャンルに思いを馳せながら最後を見届けたいではないか。