市川崑追悼番組として、『NHKアーカイブス』では、下記二本の作品が放送される。 殊に貴重なのは、『婦人の時間「この人この道 市川崑」』という番組で、初めて聞く全く未知の番組だ。『東京オリンピック』準備中の時期らしいが、この頃の市川崑の動画という…

東京では完成披露上映以降、幾つか関係者を主にした形での上映が行われた高橋洋監督の新作『狂気の海』だが、未だ一般公開されていない。多くの観客と共に再び劇場で本作を観たいという思いに駆られるが、大阪では一足先に一般公開されている。しかも沖島勲…

毎回更新を心待ちにしている池島ゆたか監督の日記『甘い生活』の第73回で、小林悟監督作『肉体の市場』が、池島ゆたか監督が中心になって進めているピンク映画46年の歴史を記録した本に収録されるという記述があった。現存しているのはフィルムセンター所蔵…

1999年にNHKで製作された『映像美の巨匠 市川崑』は、今思い出しても充実した特集番組で、池部良、船越英二といった初期、中期の常連俳優にもしっかりインタビューしているし、その膨大なフィルモグラフィーを丁寧に掘り下げており、市川崑を特集した番組と…

以前にも書いた『R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.4』も来月に迫り、予告編が公開されるなど動きが活発になってきている。個人的なイチオシは、平沢里菜子の早過ぎる自身の総括をやってのけた『つまらないあたしのどうでもいい物語』（成人館公開題：奴隷）と…

2007年の『映画芸術』ベストテン９位にランクインした富田克也監督作『国道２０号線』が、『映画芸術』のマンスリー企画「映芸マンスリー」で上映される。 ごく一部で上映されたに過ぎないので観ていない人も多い筈で、恐らく『ユダ』以来ぐらいの、こんな作…

村上賢司の全貌は未だ掴めない。個人映画、セルフドキュメンタリー、商業映画など、人はカテゴライズして分かったようなそぶりをしようとするが、そのような分類など真っ平だと言わんばかりに各ジャンルの往復を過剰なまでに繰り返し、毎年作品を量産し続け…

今年の9月に映画美学校第一試写室で観た『狂気の海』は、それ以前にアテネフランセで観ていたメイキングの一部から期待は高まっていたものの、完成作は期待以上のもので、『ソドムの市』を遥かに凌駕していた。この作品は34分なので、何かの作品にフイに併映…

今や、すっかりピンク映画の一般上映館として定着したポレポレ東中野は、来年1/12（土）には、『小林政広ピンク映画特集 オールナイト!! 酔いどれトークバトル!!』と題して、『したがる兄嫁 (公開時タイトル：白衣と人妻 したがる兄嫁)』『愛欲温泉 (公開時…

本当は、中村登を観なければいけないのだが、市川崑の作品が25本上映されるので、そちらを先にメモしておく。 正直なところ、4年前のフィルムセンターの特集に比べれば、CSでの放送作も含めれば、レア作は全く無いのだが、三島原作の『鹿鳴館』を再見できる…

neoneo坐で次回以降のラインナップが書かれたチラシを読んでいたら、1/30 (水) のラインナップが凄い。 山田洋次、藤田繁夫（敏八）、富野喜幸、大和屋竺という並びだ。全部未見。 特に長らく観たかった大和屋竺監督作『発見への旅だち』が遂に観れる！『愛…

ピンク映画一般上映館として定着したポレポレ東中野(「R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.4」は、来年2月中旬に、いまおかしんじ監督の『たそがれ』(成人館公開題：いくつになってもやりたい男と女)モーニング＆レイトショー公開に続いて行われるとのこと。尚、…

シネマヴェーラ渋谷 11/24(土)〜12/14(金) 《グラインドハウス A GO GO! 〜タラちゃんとゆかいな仲間たち〜》 修羅雪姫／徳川女刑罰史／ヴィクセン／スーパー・ヴィクセン／ウルトラ・ヴィクセン／チェリー、ハリー&ラクエル／ファスター・プッシーキャット …

青春の殺人者 デラックス版 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2008/01/25メディア: DVD購入: 2人 クリック: 66回この商品を含むブログ (28件) を見る 『青春の蹉跌』→長谷川和彦つながりで思い出したが、2001年にパイオニアから…

昨年特集上映が行われた武智鉄二監督作が年末よりDVDリリースが始まる。来年2月には第二弾がリリースとのこと。12/21にリリースされるのは、オリジナル版『白日夢』『黒い雪』『源氏物語』リメイク版『白日夢』『白日夢２』の5本。武智鉄二の監督作の中では…

嘗て『日曜洋画劇場』の終りのピアノ伴奏を聞くと月曜を迎える憂鬱を思ったのと同様に、今では『NHKアーカイヴス』を観ていると、月曜を迎える憂鬱さに包まれるが、『ETV特集』→『ガキ使』→『NHKアーカイヴス』という流れで観ることが多いが、現在の番組より…

中学生日記 [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2007/12/22メディア: DVD購入: 5人 クリック: 86回この商品を含むブログ (32件) を見る ＤＶＤ 『中学生日記』JANコード:4523215036542 品番:KKJS-65 ■元・中学生だったすべての男女に送る、甘酸っぱ…

嘗ての萩本欽一の番組タイトルみたいな状態になっている『童貞。をプロデュース』が、今度はユーロスペースで追加上映される。普通なら、もう少し規模の小さいビデオ作品の上映が多い場所辺りでやるぐらいで終わりそうなものだが、そうはならないのがこの作…

「徳川一族の崩壊」が「宇宙からのメッセージ」に差し替えに。 2007/09/25 9月30日（日）と10月4日（木）に上映を予定していた『徳川一族の崩壊』（139分）は、 現存する唯一の営業用フィルムの状態が悪く、上映に耐えられないことが判明しました。そのため…

明日9/22（土）17時50分からシネマヴェーラ渋谷で『花嫁吸血魔』上映後にトークショーが行われますが、木全公彦さん、磯田勉さん、真魚八重子さんと共に、何故か私も出ることになってまして、私も含めて誰もが訝しく思うという奇妙な状態になってますが、そ…

■妄執、異形の人々II (シネマヴェーラ渋谷) 《妄執、異形の人々II》09/08(土)「愛の陽炎」「怪談せむし男」 ※17:55より、菊地秀行×木全公彦によるトークショーあり。09/09(日)「銭ゲバ」「蛇精の淫」 09/10(月)「結婚の夜」「発狂する唇」 09/11(火)「怪談せ…

本日より、池袋シネマ・ロサにて『グラインドハウス』方式で『童貞。をプロデュース』と『童貞。をプロデュース２ ビュティフルドリーマー』が一本化され、インターミッションには峯田和伸までもが登場してしまう破格の自主映画『童貞。をプロデュース』が公…

『デメキング 完結版』発売を記念したオールナイトが行われるとのこと。『デメキング 完結版』を読んでいると、当然ながら、今岡信治の『デメキング』を観たくなる。それも映画館で、と思っていると、即こういった企画を組んでくれるのが嬉しいところで、『…

昨年劇場公開された『セキ☆ララ』が8月3日にDVDが発売（レンタルは既に開始）され、同月25日から池袋シネマ・ロサで『童貞。をプロデュース』がレイトショー公開されるのを記念して、アップリンク・ファクトリーで松江哲明の特集上映が行われる。 といっても…

『映画の國』BBSで、９月８日（土）から10月12日（金）までシネマヴェーラ渋谷で上映される「妄執、異形の人々?」の現時点で決定した作品が書かれているので書き写しておく。http://eiganokuni.com/bbs/bbs.php?mode=all&no=1930 「怪談せむし男」（65、佐藤…

『映画の誘惑』のDVD新作情報を読んでいたら、『何が彼女をそうさせたか』のタイトルが挙がっている。まさか鈴木重吉の『何が彼女をそうさせたか』？と思ったら本当にそうだった。 『何が彼女をそうさせたか クリティカル・エディション』 紀伊國屋書店より1…

ハナシのマクラは蓮實重彦御大の恒例行事から。 【『ABC ブックフェス2007』のトークイベント】 蓮實重彦とことん日本映画を語るスペシャル Vol.18 「日本の幽霊Part.2」 ■2007年8月18日（土）13:30〜15:30（開場13：00〜） ■会場：東京ウイメンズプラザホー…

■『R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.3・予告編 劇場公開版』 ■『R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.3・予告編 ロング・ヴァージョン』 アテネ･フランセのチラシ置き場で平沢里菜子がベーと舌を出してた。後ろでカメラを構えた松江監督が笑っている。8/4〜8/9までア…

id:tom-o-takeさんとこで、ナナゲイの「性と愛のフーガ 田中登の世界」のラインナップが発表されたことを知る（『愛欲の標的（ターゲット）』がラピュタ阿佐ヶ谷で上映されていないと書いてあるのは間違い。上映されている）。言われていた通りのあの幻の作…

『特集・逝ける映画人を偲んで 2004-2006』の概要が発表された。 http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2007-08-09/kaisetsu.html ま、はっきり言って無茶苦茶な並びで笑える。第二FCとも呼ばれるシネマヴェーラやラピュタ阿佐ヶ谷に負けじと追悼を名目に…